猫ブリーダーコラム

猫のブリーダーになるために必要な資格などを知ろう

「猫が可愛くて仕方がない、それを仕事にしたい」と思う方は少なくありませんが、実際ブリーダーになるためにはどのような資格が必要なのでしょうか。今回は猫のブリーダーになるために必要な資格をご紹介しますので、あなたの夢を叶える一手になれば幸いです。

 

1.ブリーダーって何をするの?

一般的にブリーダーというのは大きく分けて2種類となり、ペットの血統を鑑みた繁殖をするタイプと、家畜などの生産性のある経済動物を繁殖するタイプとなります。猫のブリーダーであるなら、ペットに該当することから前者となるでしょう。

 

繁殖だけでなく日常の飼育や衛生管理、予防接種や人に飼われるための社会性を身に付けさせるなど、実のところやることは山積みとなります。さらに、繁殖を手掛けることになるので、猫の出産に関する知識を豊富に取り揃えておかなくてはなりません。

 

どの程度繁殖させるかはそのブリーダーの力量、設備の規模などに左右されますが、そこで自分に今手元にあるものを見誤ると、見合わない数の猫を抱えることになります。そうなれば、もう一匹一匹に手が回らないことで飼育や管理もずさんになり、販売に結び付かなくなります。

 

猫のブリーダーになりたいと思う方に対して、心を折るかのように厳しく記述していますが、それだけ覚悟を持って臨まなければならないということです。何せ命を商売にするわけですから、生ぬるい気持ちで始めていいようなものではないのです。

 

ここまでご覧になられて、「絶対にブリーダーになる」と固く決意されている方のみ、以降に記述する「ブリーダーになるために必要な資格など」をご覧ください。

 

2.ブリーダーになるために必要な資格など

それでは、次にブリーダーになるために必要な資格について、深く掘り下げていきたいと思います。

 

2-1. 第一種動物取扱業登録

実のところをいうと、猫のブリーダーになるために格段必要になる資格というものはありません。ブリーダーを名乗るだけであれば、今日からでも可能です。

 

ただしそれは飼育とか繁殖などに限ることで、独立しペットショップを開業してそこに「販売」が加わると、「第一種動物取扱業登録」が必要になります。それがあって初めて独立して動物の販売をし、ペットショップを経営することができるのです。

 

登録条件はいくつかあり、主立ったもので飼養施設や販売に関する要件などが事細かく定められていて、それらをすべてクリアしなければならないという部分、そして「動物取扱責任者」の配属が不可欠となります。

 

管轄は都道府県となりますが、登録申請手続きは各地域で異なる場合がありますので、一度お近くの保健所に相談するとよいでしょう。

 

2-2.動物取扱責任者

独立または開業するのであれば第一種動物取扱業登録が必要ですが、その際に当該事業所へ「動物取扱責任者」の配置が求められます。要するに、この選任がなければ大一種動物取扱業登録ができないという訳です。

 

ここまでで皆様は、「結局登録と選任どちらが先なのか」と思われたことでしょう。答えをいうと動物取扱責任者が先となり、そのために「動物取扱責任者になるための過程」を踏まなければなりません。

 

それではその過程ですが、動物取扱責任者になるためにはいくつかの方法があります。最もその資格を得やすいものとしては「半年以上の実務経験」があります。つまりこれは、ペットショップ等に勤めて「雇われブリーダー」になるということです。

 

半年以上そのペットショップ等に勤めて、そこのオーナーから動物取扱責任者として選任されればOKです。なおそのほかの方法としては、「動物取扱業の教育をする学校を卒業」または「環境省が認める動物取扱業に関する資格を取得している」があります。

 

なおここまでが、「販売もできる」猫のブリーダーに必要な資格等のご紹介となります。

 

2-3.動物看護師

看護師というと医師の補助、つまりこの場合は獣医師の補助となるのですが、動物看護師は人間対象の看護師のように医療補助ができません。あくまでこれは民間資格であり、診療行為は一切できない制限付きのものとなります。

 

そうなると「役に立たない」という疑問を抱かれると思いますが、この資格を取得することで動物の身体の構造に関する知識など、専門的なものを身に付けられることでしょう。現に民間資格とはいえど、一定の知識や技能を有するものとして扱われます。

 

このことから、ブリーダーとして活動する際に必ず起こるペットの病気や怪我などへの対処は、素人のそれとは比較にならないほど素早く的確になります。大切なペットを数多く抱えるブリーダーであることから、民間資格ではありますが取得する意味は十分にあります。

 

2-4.愛玩動物飼養管理士

これも民間資格ではありますが、各々のペットの習性や飼い方、如何にペットを長生きさせられるかなど、飼養の教育に特化したものとなります。ブリーダーを目指す際に重宝する資格で、これの有無でペットたちの寿命は大きく変わることになります。

 

ブリーダーであることから、何よりペットの健康管理が重要となりますので、そのための知識を得られるという点では非常に有用な資格であるといえます。ブリーダーに限らずペットシッターにも役立てられますので、動物を身近にしたい方であればおすすめの資格となります。

 

3.まとめ

昨今一部の悪質ブリーダーは、無理な交配をさせて遺伝病を定着させたり、人間に飼われることだけを想定して自然に適応出来ない品種を作り出したりと、虐待を繰り返しています。

 

そこに愛情などある訳がなく、どこかでその負の連鎖を断ち切らなければなりません。猫に愛情深いあなたが、その一手となれば幸いです。

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